海外の遺跡関連ネタをいくつか

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 今日は遅番だった上,なかなかネタが浮かばないので,先週予告しましたとおり,海外の遺跡関係のネタでいきたいと思います。

 まずはCambodiaから。
 Cambodiaの世界遺産Angkor遺跡に今年11月,日本企業の援助で初めての博物館「Sihanouk・AEON博物館」がオープンすることを上智大学などが発表しました。
 博物館はCambodia政府に寄贈される予定で,日本の大学が続けてきた国際的な文化支援が実を結んだ形になります。
 この博物館は,上智大学の調査団が2001年にBanteay Sreiで発掘した274体のAngkor朝の仏像(11~13世紀)を展示するための施設。イオングループの「イオン1%クラブ」が1億3000万円を拠出して,現在,Angkor Watから約1.2キロ離れた場所で建設が進められているそうです。

 次は中国からです。
 中国南部,広西壮族(チワン族)自治区の洞穴から,ジャイアントパンダと同属で最も古い種の約200万年前と推定される頭骨化石が発見されたそうです。中国科学院古脊椎動物古人類研究所や米Iowa大などの研究チームが,米科学Academy紀要電子版に発表することになったとのこと。ジャイアントパンダ類はこのころから竹を主食にしていたと考えられるという。
 このアイルロポーダ属ミクロータ種の化石はこれまで歯やあごの骨が発見されていましたが,頭骨が発見されたのは初めて。頭骨の容量は208CCで,現在のジャイアントパンダ(メラノレウカ種というそうです。)の3分の2しかないそうですが,竹をかみ砕くのに必要な鋭い歯があり,あごの筋肉も頑丈だったと推定されるとのこと。

 次はAlpsです。
 Alpsの氷河で1991年に発見された約5300年前の氷漬けのミイラ「Iceman」は,左肩に矢を受けて動脈に傷を負い,間もなく死んだことが分かったそうです。発見場所付近では斧も見つかっていて,争いの犠牲になったとみられています。Switzerland Zurich大等の研究チームが死因を解明して発表しました。
 Icemanは,海抜3210メートルのItaly,Austria国境のOetzi谷で,登山者によって発見されました。40代ぐらいの男性とみられ,新石器時代の人類の身体状態や暮らしぶりを探る手掛かりとして研究者の注目を集めてきました。
 死因をめぐっては,極度の疲れや心臓発作,脳卒中等さまざまな見方がありましたが,Austriaの研究チームが2001年,X線写真撮影で左肩内部に石でできた長さ約2センチのやじりがあるのを発見したと発表。今回,CTで動脈の傷が詳細に分析され,これが命取りになったことが確認されました。

 最後はUSAです。
 江戸時代にキリスト教弾圧の手段として使われた「踏み絵」の現物が,WashingtonD.C.のSmithsonian InstitutionのArthur M. Sackler Galleryで一般公開されそうです。同館によると,米国内での公開は初めてのことで,信教の自由を重んじるUSA米で,キリスト教の苦難の歴史を象徴する遺産として関心を集めそうとのことです。
 踏み絵は,江戸幕府のキリスト教禁止令に基づき,所謂「隠れキリシタン」をあぶり出すために使用されたものです。今回は16~17世紀の大航海時代のPortugalをテーマにした美術展の目玉の1つとして,東京国立博物館所蔵の6点が9月中旬まで公開されるとのこと。銅や真鍮の板にキリストや聖母が象られていますが,約200年に渡る使用で表面はかなり擦り減っているらしいです。

 どれもこれも見に行ってみたいものですねぇ。

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