「崖の上のポニョ」見てきました

 昨日の屋根落ちの後,子供達と出掛けたところ,それは,(私としては先にも見たい映画はあったのですが)子供達が見たがっていた「崖の上のポニョ」でした。そんなわけで,かなりネタバレの部分もありますので,御注意ください。

 この映画を見たトータルの感想は,枯渇の一言に尽きるでしょうか?
 最近の宮崎作品のように(全くないわけではありませんが)お説教くさくはなかったですし,映像は相変わらず綺麗でしたから,そういう点では認められると思いますが,前半のテンションが最後まで持たず,ストーリーが急におかしくなり始め,何じゃこりゃと思ったところで「おわり」でした。(´ヘ`;)ハァ

 さて,他の方も,ネット上などで書かれていますが,今回の「ポニョ」は突っ込み処満載なので,特にといったところをあげていきたいと思います。ですからいつもの箇条書きよりも(悪口の)ボリュームがアップしています。

・主人公の宗介が「リサ」と呼んでいた女性,最初はお姉さんかお手伝いさんか,どんな人と思いました。後に母親と分かるのですが,親子の絆も描くつもりであるならば,子供に親を呼び捨てさせるということは必要なのでしょうか?
 私も大学の頃からは,母親のことを(今でも)「○○子さん」と読んでますが,子供の頃はキチンと「お母さん」と読んでました。我が家の三人の娘達が「K子」とか「○○○」と私の名前を呼んだら(多分)怒ることでしょう。
・宗介が海でポニョを見つけた時「金魚」と言うのですが,どう見ても「金魚」には見えません。(実際に後程登場人物の一人であるトキさんは「人面魚」と言ってますし。)それよりもポニョを海から拾ってきてすぐ,水道水をバケツに入れてすぐにその中に入れたことには驚きました。水道水だとしたら,消毒用のカルキにやられて死んでしまうということを知らないのでしょうか?それともアレは井戸水だったのでしょうか?井戸水でも危ないですよね?
・連れて帰られたポニョ。本名がブリュンヒルデだということが分かります。ここで,「ワルキューレの騎行」に似ている音楽がかかります。(パンフレットによれば,宮崎駿氏は「ワルキューレ」を聴くとアドレナリンが出る。」とのコメントが載っていました。)しかし,そのことについて何の説明もなし。何かの伏線かと思ったんですけど・・・。
・リサの運転が非道すぎます。子供を横に乗せているのにわき見運転,ドリフトなど危険な走行は当たり前。特に,助手席の宗介からアイスクリームを貰おうと身を乗り出した時は,ガードレールに突っ込みそうにまでなる始末。
 他にも船がドックに入るため,道路を横切ろうとしているのにそこに車を突入させていくし,止めるべき警備員も「早く!」なんて言ってるし,子供を乗せてるのにどうしてそんなに危険な運転をするのでしょう。どうしてそれを周りも止めないのでしょう?
 私も子どもが産まれてからは,特に安全運転に努めています。(つもりです。)
 しかも,ストーリーが進んでいき,嵐で街中が冠水し,避難勧告まで出ているというのに無理矢理にでも崖の上の家に戻ります。冠水している道路に突っ込み,大雨の中,ハイドロプレーニング現象など全く気にせず猛スピードで走ります。自殺願望有りなのでしょうか?子どもを乗せていたら,あんな運転怖くてできません。
・急に月が地球に迫ってきて,人類存亡の危機にまでなってしまいます。ポニョが人間になりたいというほのぼのとした前半から,急に分けの分からない後半に。宮崎作品は,最初に脚本を作らないという話を聞きますが,本当に行き当たりばったりとしか言えないような展開に入っていきます。
・宗介の父親,耕一達の船が時化に飲み込まれているとき,街の明かりに見えるくらい船が一カ所に集まっているシーンがありますが,アレも一切の説明はなし。その場にグランマンマーレが通り過ぎ「観音様だぁ」と船員みんなが合掌してそのシーンはおわり。それだけ?このシーン必要有り?
・そんな嵐の中,しかも,洪水が起こり崖の上にまで水が迫ってきている中,避難勧告を無視してまで帰ってきた家に5歳の子どもを置き去りにして職場に帰る母親。それで良いの?
 しかも,職場に向かう山中に車は乗り捨て。どうやって職場に辿り着いたんでしょう?
 そのリサを追いかけて,魔法で大きくしたおもちゃの船に乗って冒険に出掛ける宗介とポニョ。船に乗せていた船乗りの帽子,靴,双眼鏡は,魔法が切れると同時に船と一緒に小さくなってしまいました。船の上に乗っていたポニョの大きさは変わらなかったのに。
・映画のラストシーン。リサの勤めている老人ホーム海中に沈んでいますが,全体はクラゲにつつまれています。最初に映った時は,中にいる人達は地上と同じように振る舞っていたにも関わらず,宗介とポニョが連れてこられたら,急にみんなして口から空気の泡をはき始めます。空気があるのか,空気を取り込める水中なのか,その辺もハッキリして欲しかったと思います。
 それより,車椅子に乗っていた皆さんは,何で元気に歩けるようになったんでしょう?しかも,最初はここに連れてこられていないトキさんまで,地上で歩けるようになってました。・・・,何故?
・ポニョが人間になって(一応)ハッピーエンドで終わりますが,後日談がエンディングで流れるかと思いましたがその気配は全くなし。ポニョが地上にやってきたときの大津波で,崖の上の家が床下浸水にまでなっていることから,かなり海面が上昇しているはずです。実際に新浦周辺はほとんど沈んでいました。日本沈没?
 一晩で街中が海の底になるという大災害ですから,(描かれてはいませんが)必ず逃げ遅れた人はいることでしょう。それとも街が沈んだのは,この新浦周辺だけだったのでしょうか?それはそれで,何も言えませんけど。
・エンディング短い!元々短い主題歌のワンコーラス分だけ!!その分画面にかなりのカズのスタッフ名が表示されるので,バックのイラストが見辛くて困ります。

 結局この作品は,「宮崎駿」というブランドのお陰で売れているとしかいえないと思います。「もののけ姫」が売れてしまったあたりから,特におかしくなってしまったような気がします。子役の皆さんの声は頑張っていると思いますが,大人のキャストは・・・。キャストで話題作りするのはもう止めて貰いたいものです。
 もう一ついえば,あの主題歌も戦犯ですね。あの歌,どんな子どもでも口ずさめてしまうので,あの歌を覚えた子供達が親におねだりして家族で見に行く→興行成績が伸びるという図式が成り立ってしまいます。(我が家もそうでした。)
 とはいっても,宗介のキャラが可愛いことが救いでしょう。ラスト近くでトキさんに向かって橋桁を走るシーンはコナンを彷彿させるものがありました。
 以上,私の独断でかなり非道いことをいってしまいました(今までで一番非道い気がします。)が,見に行きたい方は是非行かれては如何でしょうか?私はオススメしませんが。(苦笑)

"「崖の上のポニョ」見てきました" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント